サザナミインコの種類・特徴・おすすめポイント!(動画も紹介)

インコ・小鳥
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サザナミインコとは

サザナミインコは近年、人気が上昇しているインコです。

インコ類の中では比較的おとなしく、ずんぐりしたフォルムのかわいらしさに加え、近年はカラーバリエーションも増えてきたのが要因でしょうか。

今回はサザナミインコについてご紹介いたします。

名前:サザナミインコ
和名:漣鸚哥
英名:Barred Parakeet、Lineolated Parakeet
  (英愛称):リニー(linnie)
分類:オウム目インコ科サザナミインコ属
体長:約16cm
寿命:10~15年
分布:南アメリカ(メキシコ南部、パナマ、ベネズエラ西部、ペルー南部、ボリビア)
   山岳地の森林地帯に生息

野生のサザナミインコは、IUCN(国際自然保護連合)の保全状況ではLC(Least Concern:低懸念)となっています。LCのままで継続してほしいですね。

(YOUTUBE上で野生のサザナミインコ動画をみつけきりません。もしご存じの方がいたら教えてください。)

サザナミインコの特徴(魅力)

サザナミインコの特徴、魅力は大きく分けると以下の3点です。

  • ずんぐりしたフォルムとカラーバリエーション
  • インコ類の中では比較的おとなしい
  • 足使いが上手

ずんぐりしたフォルムとカラーバリエーション

サザナミインコはインコの中では、尾羽が短くてずんぐりむっくりした体格をしています。

体型だけでいうとボタンインコをほんの少しだけ大きくしたようなイメージでしょうか。

そして、体毛はさざ波のような細かいきれいな模様が入っています。

原種は緑色ですが、近年ではカラーバリエーションが豊富でブルー系やイエロー系などさまざまなカラーが登場しています。

オスとメスでは若干オスのほうが羽の色の黒い部分が多いようだが、個体差があり正確な見分けは難しいようです。

サザナミインコの羊毛フェルト作品
サザナミインコの羊毛フェルト作品

比較的おとなしい

サザナミインコの大きな特徴はインコの中ではおとなしく、鳴き声も比較的小さいという点です。

そして、行動もおとなしくゆったりしているメージがあります。

飛ぶよりも歩き回るほうが好みなようで、独特の前傾姿勢でのそのそと歩くイメージがあります。(あくまでも他のインコと比較してのイメージです。)

原産地の気候のせいか、水浴びを好み、食べ物はフルーツ類を好むようです。

なお、人間の言葉のモノマネもある程度はできるようです。


足使いが上手

サザナミインコは小型・中型インコの中ではとてもよく足を使う種類です。(中型インコではウロコインコも使います。)

エサを食べるときは、片足で食べ物を器用につかんで食べます。

ペレットなどの乾燥したエサをわざわざ足で水に浸して柔らかくして食べたりするようです。

足使いが上手いとなんだか賢い感じがしますね。

サザナミインコの種類

生物学上の種類

野生のサザナミインコは2種類の亜種に分類されています。

メキシコからパナマまでの中米に生息するものが基亜種のサザナミインコ(Bolborhynchus lineola lineola)に分類されています。

そしてベネズエラやペルーなどの南米に生息するものが亜種のトラフインコ(Bolborhynchus lineola tigrinus)に分類されています。こちらの亜種のほうが黒の模様が濃いらしいです。

ペットとして流通されているものは恐らく両亜種の混雑種であると考えられます。

また、サザナミインコ属にはサザナミインコ以外に以下の種類がいますが、日本で実物を見ることは無理なようです。

名称学名リンク
クネンボインコ
(アンデスインコ)
Bolborhynchus orbygnesiuseBird
チャビタイインコBolborhynchus ferrugineifronseBird

それでは以降は、生物学上の分類ではなくカラーバリエーションの種類について動画をまじえながらみていきたいと思います。

ノーマルグリーン

まずはグリーン系の色の種類からご紹介します。

ペットショップではブルー系が多く出回っているようなイメージもありますが、原種は鮮やかなグリーンで、このノーマルグリーンが原種色です。

おなか側は明るいグリーン、背中側は濃いグリーンでさざ波模様があり、翼には黒い模様があります。

↑こちらの動画はグリーンの「よもぎ」ちゃん。もっそりした行動がかわいらしい。
ちょっと長めの動画ですが、サザナミインコの特徴がよく現れていますのご覧ください。

ダークグリーン

ノーマルグリーンに半顕性遺伝(半優性遺伝)のダークファクター因子が1つ入るとダークグリーンになります。緑色が少し暗く濃い感じです。心なしか黒い模様も多いような(関係ないかもです)。

なお、ダークグリーンはDグリーンと記載されていることがあります。

↑こちらの動画はダークグリーンの「翡翠」ちゃん。水浴び大好きっぽいですね。
水浴びの動作もバシャバシャとダイナミックなコザクラインコなどと違ってゆっくりなんですね。
落ちるところがドジっこでまたかわいい(笑)

オリーブ

ノーマルグリーンにダークファクター因子が2つ入るとオリーブになります。

なお、オリーブはDDグリーンと記載されていることもあります。

↑こちらはオリーブの「キルル」ちゃん、渋いオリーブ色がピンクの花と映えます。
少し古い動画で解像度が低いのがもったいないですが、とてもきれいな色だと分かる動画です。

ルチノー

ルチノーはイノ因子によりメラニン色素が欠乏した種類です。

他の種類のインコのルチノーと同様に目も赤い色になります。

イノ因子は伴性潜性遺伝(伴性劣性遺伝)です。オスの場合はイノ因子が2つ揃わないとルチノーになりませんが、メスの場合は、1つだけでルチノーになります。(イノ遺伝子が乗る性染色体がオスは2つですが、メスは1つです。)

↑こちらは海外の動画ですが、きれいなルチノー。
鮮やかな黄色で黒い模様が完全になくなっています。

SLグレイウィング(スパングル、エッジド) ※グリーン系

SLグレイウィングは2000年にベルギーで出現した変異種とのことです。

単にグレイウイングと呼ばれたり、スパングルやエッジドとも呼ばれ、日本ではスパングルという呼び名のほうが通っているようです。

SLグレイウィングはグレイウィング因子により発現し、特徴はメラニンの希薄化、簡単にいうとメラニンの色が薄くなることです。よって、黒い部分やさざ波模様が薄くなります。

サザナミインコのカラーバリエーションを非常に豊富かつ複雑にしているのはこのグレイウィング因子によるところが大きいです。

グレイウィング因子は伴性顕性遺伝(伴性優性遺伝)です。因子を1つ持つシングルファクター(SF)と2つ持つダブルファクター(DF)がありますが、伴性顕性遺伝という性質上、メスは必ずシングルファクターになります。

ダブルファクターのほうがシングルファクターに比較するとより一層、色が薄くなります。しかしメスの場合はシングルファクターでもオスのダブルファクターと同じ色になります。ややこしいですね。

また、さらに非常にややこしいのが、グレイウィング因子はダークファクター因子やイノ因子と混在するのです。それによりさまざまが組み合わせが発生します。

下の表が簡単にグリーン系をまとめたものです。

グレイウィング因子0グレイウィング因子1(SF)
※♀の場合は因子2と同色
グレイウィング因子2(DF)
※因子2は必ず♂
グリーンSLグレイウィングSF・グリーンSLグレイウィングDF・グリーン
ダークグリーンSLグレイウィングSF・ダークグリーンSLグレイウィングDF・ダークグリーン
オリーブSLグレイウィングSF・オリーブSLグレイウィングDF・オリーブ
ルチノーSLグレイウィングSF・ルチノーSLグレイウィングDF・ルチノー

↑こちらがSLグレイウィングです。スパングルとして紹介されています。
また、動画の中で女のコは「ダブルファクターしかいません」と紹介されていますが、正確には女のコはシングルファクターしかおらず、女の子のシングルファクターは男のコのダブルファクターと同じ色合いになります。よって言いたかったのは女のコは「ダブルファクターの色しかいません」ということでしょう。

↑こちらもグリーン系のSLグレイウィング。明るいきれいな色ですね。(見た目だけでは正確な種類はちょっとわかりません)

ルチノーのSLウィングは珍しいので動画をみつけることができませんでした。黄色い体に薄いグレーがかった翼をもつようです。


ターコイズ(ブルー)

さてここからは青色系のサザナミインコです。

日本では一般的にブルーと呼ばれていますが、正しくはターコイズです。

ターコイズ色の遺伝は常染色体潜性遺伝(常染色体劣性遺伝)です。ターコイズ因子が2つ揃わないと発現せずにグリーンとなります。

↑こちらがターコイズのサザナミインコ。その名も「ターコイズ」くん(笑)
この動画は羽色がよくわかります。

コバルト

コバルトはターコイズにダークファクター因子が1つ入ったものです。

青色が濃く出るので深いブルーが好きな人はコバルトがおススメです。

↑こちらがコバルトの「NALU」ちゃん。ターコイズに比較すると色の濃いコバルトブルーですね。

モーブ

モーブはターコイズにダークファクター因子が2つ入ったものです。

派手ではありませんが落ち着いて深みのある色あいですね。

↑こちらがモーブの「ウルル」ちゃん。オリーブの「キルル」ちゃんとのダブルダークファクターペアのようです。

クリームイノ

クリームイノは上でご紹介したターコイズがイノ因子によりメラニンが欠損して発現します。

黄色ではなく、白っぽいクリーム色と赤い目が特徴です。

↑こちらがクリームイノの「おもち」ちゃん。とてもかわいいです。
チャンネルには沢山動画がアップされていますのでぜひご覧ください。

SLグレイウィング(スパングル、エッジド) ※ブルー系

上の方のグリーン系としてご紹介したSLウィング、もちろんブルー系も存在します。

これまでご紹介したブルー系の種類に、グレイウィング因子が入ることでメラニンの希薄化による色の薄いブルー系の種類になります。

これもターコイズ、コバルト、モーブ、クリームイノとの組み合わせが発生します。

簡単にまとめたのが以下の表です。

グレイウィング因子0グレイウィング因子1(SF)
※♀の場合は因子2と同色
グレイウィング因子2(DF)
※因子2は必ず♂
ターコイズSLグレイウィングSF・ターコイズSLグレイウィングDF・ターコイズ
コバルトSLグレイウィングSF・コバルトSLグレイウィングDF・コバルト
モーブSLグレイウィングSF・モーブSLグレイウィングDF・モーブ
クリームイノSLグレイウィングSF・クリームイノSLグレイウィングDF・クリームイノ

↑こちらがブルー系のSLグレイウィング。「パル」ちゃんがターコイズ、「フ―」ちゃんがコバルトですね。どちらもダブルファクターのようで、すごく美しいです。


↑こちらはモーブのSLグレイウィング。スパングルとして紹介されています。


その他の種類

国内ブリーダーさまや海外のサイトを調べたところ、以下のような種類が存在するようですが、未確定情報も含まれております。

  • パイド
  • ミスティ
  • パリッド

パイドは他のインコでは多く存在しますが、サザナミインコでは非常に珍しいようです。

最後に

ここまでご覧くださった方は、サザナミインコの独特の魅力が理解できたのではないかと思います。動画をみていると本当にかわいらしいですよね。

同じサザナミインコでもとても多くのカラーバリエーションがあります。

遺伝的にはサザナミインコ特有のグレイウィング因子が、カラーバリエーションをとても豊かにしているようです。

前傾姿勢で歩く姿や、水浴びのときの行動などを見るとおっとりしている感じがしますが、個体差もあるでしょうし、今回ご紹介した動画だけでは一概におとしいインコだとは言いきれないでしょう。

また、鳴き声も小さめとは言われていますが、呼び鳴きなどではかなり大きな声も出すようです。集合住宅などで飼育する場合は、その点も考慮が必要です。

それでもサザナミインコの虜になってしまった方は、対策をしっかり考えてサザナミインコをペットとして迎え入れる検討をされてみてはいかがでしょうか。


マメルリハはこちら↓

ご紹介している動画は、基本的になるべく種類の特徴がわかりやすい成鳥のもので、再生時間が短めなものを選択しています。

予告なく差し変わる可能性もありますのでご了承ください。
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