ウロコインコの種類・特徴・おすすめポイント!(動画も紹介)パート3

インコ・小鳥
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ウロコインコの種類(続き)

さてさて、またも前回の続きです。

前回までの記事(↑)では下表のうち、上から順にペルーウロコインコまでご紹介しました。

今回は次のホオジロウロコインコから続けていきます。

名称英名学名リンク
アオマエカケインコBlue-throated ConureP. cruentataeBird
アカオウロコインコ
(アオビタイアカオウロコインコ)
Painted ConureP. pictaeBird
アカハラウロコインコCrimson-bellied conureP. perlataeBird
アカミミウロコインコRed-eared parakeetP. hoematotiseBird
イワウロコインコBlack-capped ConureP. rupicolaeBird
ウロコメキシコインコRed-bellied ConureP. frontaliseBird
エルオロウロコインコEl Oro parakeetP. orcesieBird
オグロウロコインコMaroon-tailed parakeetP. melanuraeBird
キシタバウロコインコFiery-shouldered conureP. egregiaeBird
キンソデウロコインコBrown-breasted parakeetP. callipteraeBird
サンタレンウロコインコSantarem ConureP. amazonumeBird
シンジュウロコインコPearly ConureP. lepidaeBird
ズアカウロコインコRose-crowned conureP. rhodocephalaeBird
ハイムネウロコインコGrey-breasted parakeetP. griseipectuseBird
プフリマーウロコインコPfrimer’s conureP. pfrimerieBird
ペルーウロコインコ
(バライロビタイウロコインコ)
Rose-fronted conureP. roseifronseBird
ホオジロウロコインコWhite-eared ConureP. leucotiseBird
ホオベニインコHoffman’s ConureP. hoffmannieBird
ホオミドリウロコインコGreen-cheeked ConureP. molinaeeBird
ボナパルトウロコインコDeville’s conureP. lucianiieBird
ボリビアウロコインコBlaze-winged ParakeetP. devilleieBird
ミドリアカオウロコインコSanta Marta parakeetP. viridicataeBird
ムナジロウロコインコWhite-necked ParakeetP. albipectuseBird
※五十音順。学名はウロコインコ属を示す「Pyrrhura」を「P.」と記載
※表中の太字の種が日本でもペットとして飼育されています。

ホオジロウロコインコ

名称:ホオジロウロコインコ
英名: white-eared parakeet ,
    white-eared conure ,
    maroon-faced parakeet
学名:Pyrrhura leucotis
分布:ブラジル東部

緑色の体、顔が濃い栗色で頬の部分に白いパッチ、額部分と首の後ろは青っぽく、喉回りに白いウロコ模様、お腹は栗色、翼の風切り羽部分は青です。

野生ではブラジル東部の大西洋岸にだけ生息していて、ペットとしては流通していません。

国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストでの保全状況ではVU(Vulnerable:危急)に分類されており、絶滅の危険がある種です。

↑こちらの動画が野生のホオジロウロコインコ。こうしてみると顔やお腹の色も周囲になじんでいますね。


ホオベニインコ

名前:ホオベニインコ
英名:sulphur-winged parakeet ,
    Hoffmann’s conure
学名:Pyrrhura hoffmanni
分布:コスタリカ、パナマ

緑色の体、頭と胸は黄色がかっていてウロコ模様は目立ちません。頬に赤いパッチがあります。翼を広げると翼の内側が全体的に黄色っぽいのが特徴のようです。

頬のパッチがとても愛くるしい容姿なのですが、ペットとしての飼育・繁殖はされていないようです。

コスタリカ、パナマ西部に生息し、保全状況はLC(Least Concern:低懸念)です。

↑こちらの動画が野生のホオベニインコ。可愛らしいですね。よく熟れて黄色になった実を選んで食べていますね。

↑こちらも映りが良いのでご紹介。果物を片足に持って美味しそうに食べています。


ホオミドリウロコインコ

名前:ホオミドリウロコインコ
英名: green-cheeked parakeet  ,
    green-cheeked conure
学名:Pyrrhura molinae
分布:ブラジル、ボリビア、アルゼンチン、パラグアイ
亜種:P. m. australis , P. m. flavoptera
   P. m. hypoxantha , P. m. phoenicura,
   P. m. restricta

緑色の体、頭部は茶色で頬が緑色、胸は白や黄色っぽいウロコ模様、お腹は栗色の部分がありますが広さは個体差が大きく、翼は風切り羽が青く、尾は栗色のインコです。

日本で一般的にウロコインコとしてペット用に飼育・繁殖されているのは大多数がこのホオミドリウロコインコとその色変わりです。ホオミドリアカオウロコインコとも呼ばれます。

野生のホオミドリウロコインコは主にボリビアに広く分布しブラジル南西部、パラグアイ北東部、アルゼンチン北部にも生息しています。保全状況はLC(Least Concern:低懸念)です。

この種と、その色変わりについては、別記事でご紹介予定です。

ということで、動画は野生のホオミドリウロコインコをご紹介。

↑ホオミドリウロコインコはペットのものばかりヒットして、野生のものは探すのに一苦労。ホオミドリウロコインコと書かれてはいますが、ちょっと特徴がわかりにくく本当にそうでしょうか。

↑もう一本ご紹介。野生で水浴びをする姿。これも本当にホオミドリウロコインコか不安。


ボナパルトウロコインコ

名前:ボナパルトウロコインコ
英名:Bonaparte’s parakeet ,
    Deville’s parakeet ,
    Deville’s conure
学名:Pyrrhura lucianii
分布:ブラジル

体のほとんどが緑色で、頭が濃い茶色、頬は薄茶色、首にはウロコ模様がありお腹は赤く、尾も赤色です。

以前はアカオウロコインコの亜種とみなされていたようです。

ペットとしての飼育・繁殖はされていません。

ブラジル北西部のアマゾナス州に生息し、保全状況はLC(Least Concern:低懸念)です。

↑こちらが野生のボナパルトウロコインコ。動画が短すぎますが、他にみつけきれませんでした。


ボリビアウロコインコ

名前:ボリビアウロコインコ
英名:blaze-winged parakeet ,
    blaze-winged conure
学名:Pyrrhura devillei
分布:ブラジル、ボリビア、パラグアイ

緑色の体に頭部は茶色っぽく、頬は緑、お腹は茶色のパッチ、翼の肩の部分に赤い部分があり。翼の裏側にも赤い部分があるようです。(外見はホオミドリウロコインコとよく似てます。)

ボリビアウロコインコはペットとしての飼育・繁殖は行われていないようです。

ブラジル南西部からボリビア、パラグアイにまたがるパンタナール地域に生息していますが、生息数は近年減少傾向で保全状況はNT(Near Threatened:準絶滅危惧)に指定されています。

↑おいしそうに果実をついばむボリビアウロコインコ


ミドリアカオウロコインコ

名前:ミドリアカオウロコインコ
英名:Santa Marta parakeet
学名:Pyrrhura viridicata
分布:コロンビア

緑色の体で、顔のくちばしの上部とお腹に赤い斑点がみられます。翼の内側にも赤い部分があり、風切り羽は青色です。

コロンビア北部のサンタ・マルタ近辺にのみ生息しています。

保全状況はEN(Endangered:絶滅危惧)ですので、かなり生息数が減っている種です。

もちろんペットとしての飼育・繁殖は行われていません。

↑こちらがミドリアカオウロコインコ。羽根を広げると内側の赤とオレンジ色がすごくきれいです。


ムナジロウロコインコ

名前:ムナジロウロコインコ
英名:white-necked Parakeet ,
    white-breasted parakeet
学名:Pyrrhura albipectus
分布:エクアドル、ペルー

体全体は緑色で、薄暗い頭部で頬にオレンジ色のパッチ、首回りが白く、翼には肩の部分と内側に赤い部分があります。風切り羽は青です。

エクアドル南部とペルー北部に生息しており、ペットとしての飼育・繁殖は行われていません。

保全状況はVU(Vulnerable:危急)に該当しており、絶滅危惧種に含まれます。

↑こちらがムナジロウロコインコ。その名のとおり胸元部分が白いのが特徴です。


最後に

今回は前回まででご紹介できていない残りの7種をご紹介しました。

今回ご紹介した中では日本でも個人が飼育できそうなものは以下の種類だけのようです。

  • ホオミドリウロコインコ

しかしながら、ホオミドリウロコインコには沢山の色変わりがありますので、次回はそれをご紹介いたします。

それにしても本当にウロコメキシコインコ属はいろいろな種類がいますね。見分け方もなかなか難しいですが、どれも美しく、また賢そうで、野生でもたくましく生きているようです。

絶滅の危機に瀕している種類も多数ありますので、これ以上は減少しないことを願うところです。

それではまた。


ご紹介している動画は、基本的になるべく種類の特徴がわかりやすい成鳥のもので、再生時間が短めなものを選択しています。

予告なく差し変わる可能性もありますのでご了承ください。
もし動画が削除されていたり視聴不能になっている場合は、ご連絡頂けると助かります。

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