セキセイインコの種類:レインボーについて
セキセイインコの種類について深堀するシリーズ、第10回目はレインボーです。
セキセイインコはたくさんの小鳥・インコファンの方々から愛されている鳥です。
セキセイインコの種類については既に別の記事でご紹介済みなのですが、その種類一つ一つについて、もう少し細かく調べてまとめたいと思います。
上の記事でご紹介しているように、セキセイインコには非常に多くの種類がいます。代表的なものは以下の通りです。
- ノーマル(Normal)
- オパーリン(Opaline)
- パイド(Pied)
- ハルクイン(Harlequin)
- ルチノー(Lutino)
- アルビノ(Albino)
- レインボー(Rainbow)
- スパングル(Spangle)
- ウイング(Wing)
- ファロー(fallow)
- 羽衣セキセイ
- 梵天セキセイ
- ジャンボセキセイ
今回はレインボーについてです。
レインボーは良く知られている通り英語で「Rainbow」と書きます。
その名の通り、虹のような美しい色合いから名付けられたようです。
レインボーの特徴(魅力)
セキセイインコのレインボーの特徴・魅力は以下の通りです。
- 美しい虹のような羽の色合い
- アイリスリング、ろう膜はノーマル系
- レインボーは品種の組み合わせ
美しい虹のような羽の色合い
レインボーの最大の特徴は、美しい羽のカラーです。
レインボーのカラーは顔から頭部にかけては黄色、体のベース色は青系で淡いブルーとイエロー、またエメラルドグリーンやターコイズのような色が混ざることもあります。羽の模様は黒ではなく薄いグレー系です。
全体的にパステル系の柔らかい色合いで、色の移り変わりが虹のように美しいことからレインボーという名前が付いたようです。
アイリスリング、ろう膜はノーマル系
レインボーはノーマル種と同様に目のアイリスリング(白目部分)があります。
また、鼻の部分のろう膜の色もノーマル種と同様でオスの場合は青系の色、メスの場合は茶色系の色になります。

レインボーは品種の組み合わせ
レインボーはレインボーという遺伝の種類が存在するわけではなく、いくつかの遺伝の品種の組み合わせによって作り出されています。
その組み合わせとは次の3つです。
- オパーリン
- クリアウィング
- イエローフェイス系
まずオパーリンですが、これにより頭頂部から背中にかけての黒い縞模様がなくなります。そして全体的に明るい色合いになります。
次にクリアウィングですが、これにより10%程度メラニン色素が薄められた色になり、翼の黒い模様がほとんど目立たなくます。
そしてイエローフェイス系ですが、これにより顔と頭が黄色くなります。
イエローフェイスには大きく分けて、次の3種類があります。
- イエローフェイスⅠ
- イエローフェイスⅡ
- ゴールデンフェイス
レインボーはこの3種のイエローフェイスのいずれかが発現しているものです。
なお、この3つのイエローフェイス遺伝子はブルー遺伝子と同じ遺伝子座に位置する対立遺伝子というのが有力な説のようです。これらの顔の黄色の濃さは以下のようになります。(右に行くほど黄色が濃い)
ブルー < イエローフェイスⅠ < イエローフェイスⅡ < ゴールデンフェイス
イエローフェイスに関してはそのうち別の記事でまとめようと思いますので、一旦は上記だけ認識して頂ければと思います。オパーリン、ウィングの詳細は以下の記事をご覧ください。
オパーリン、クリアウイング、イエローフェイスが組み合わさってレインボーが生まれるのですが、オパーリンは性染色体潜性遺伝(性染色体劣性遺伝)、クリアウィングとイエローフェイス系は常染色体潜性遺伝(常染色体劣性遺伝)です。
いずれも野生型に対して潜性遺伝ですので、この3つが全て発現するのはなかなか難しく、レインボーは遺伝的にはレアな種類です。
セキセイインコのレインボーのカラー
ではレインボーのカラーに関してです。
レインボーのカラーの違いはの1つはイエローフェイスの種類の違いです。
しかしながら、この違いを素人が見極めるのはなかなか難しいです。
また、ダーク因子とバイオレット因子を含んだものもレインボーに含まれます。
これにより、コバルト、モーブ、バイオレット系のレインボーも存在します。
いくつか動画をご紹介しますが、イエローフェイスの種類が本当に正しいかは不明確です。当方が見た目で恐らくそうではないかと思って分類していますが、間違っている可能性も十分あり得ます。ご了承ください。
レインボー(ゴールデンフェイス)
レインボーの特徴である黄色い顔と頭は、遺伝の種類としては3種類ありますが、一般的に販売されているレインボーでは分類されていません。ここではあえて分類して違いを書いてみようと思います。
まずはゴールデンフェイスです。ゴールデンフェイスにはゴールデンフェイス遺伝子を1つ持つシングルファクターと、2つ持つダブルファクターがあります。
ゴールデンフェイスのシングルファクターが最も顔・体への黄色味が強く出ます。
↑ゴールデンフェイス・ダブルファクターだと思われるレインボー。めちゃめちゃ美しい。
↑こちらは顔が濃い黄色で、体までかなり黄色がかっているので、シングルファクターかもしれません。それにしても美しい羽ですね。
↑レインボーのゴールデンフェイス・ダブルファクターかつ、バイオレットのダブルファクターさらにモーブとのこと。。。
レインボー(イエローフェイスⅡ)
次はイエローフェイスⅡです。イエローフェイスⅡはゴールデンフェイスに比べると黄色が薄くなります。よって、パステルカラーレインボーと呼ばれるものはイエローフェイスⅡ、もしくは後述のイエローフェイスⅠであることが多いようです。
イエローフェイスⅡもイエローフェイスⅡ遺伝子を1つ持つシングルファクターと、2つ持つダブルファクターが存在します。
シングルファクターのほうが体まで黄色味を与えて、ターコイズっぽい色合いになります。ダブルファクターは主に顔と頭だけが黄色くなります。
↑イエローフェイスⅡのレインボーだと思われる動画。なおイエローフェイスⅠもいると思います。頭だけが黄色い鳥がダブルファクター、体まで黄色っぽいものがシングルファクターだと思われます。ライトグリーンとコバルトがいますが、バイオレットも含まれてそうです。
↑イエローフェイスⅡのモーブでしょうか。シングルファクターっぽく見えます。
レインボー(イエローフェイスⅠ)
レインボーの中で最も顔の黄色が薄いのがイエローフェイスⅠです。
イエローフェイスⅠにもシングルファクターとダブルファクターがあるのですが、ダブルファクターの場合はほとんど黄色が発現しないようで、普通のブルーと見た目の区別がほとんどつかないようです。
↑こちらがおそらくイエローフェイスⅠではないかと思われるレインボーのちくわちゃん。ダーク因子が1つ入ったコバルトカラーのレインボーだと思います。おしゃべりお上手でかわいいです。
レインボー・スパングル
クリアウィングの代わりにスパングルのシングルファクターが入ったものが、レインボー・スパングルと呼ばれます。
スパングルはWBOではレインボーではないと定義されているようですが、日本ではレインボースパングルとして販売されていることがあります。
↑レインボースパングルとして紹介されています。オパーリン・イエローフェイス・スパングルです。イエローフェイスⅡのシングルファクターでしょうか。ペットとして飼育するには細かい種類にこだわる必要は全くないでしょう。
↑レインボーとして紹介されていますが、どちらもゴールデンフェイスのシングルファクターのスパングルシングルファクターでしょうか。コバルトとバイオレットのように見えます。とても鮮やかです。
レインボー(グレイウィング)
クリアウィングの代わりにグレイウィングが入ったものも、見た目上はレインボーとあまり見分けがつきません。
グレイウィングの場合は羽のグレーがクリアウィングよりも濃く出ますが、それはそれでまた美しいものです。
↑オパーリン・イエローフェイス・グレイウィングとのこと。動画紹介ではグレイウィングかつイエローフェイスⅡなので偽のレインボーであり、真のレインボーはゴールデンフェイスでクリアウィングであると記載されています。しかし、イエローフェイスⅡもレインボーに含むのが一般的です。
レインボー(ダイリュート)
クリアウィングの代わりにダイリュートが入ったものです。
ダイリュート遺伝子はクリアウィング遺伝子より更に色を薄くしますので非常に淡い色になり、これもまた美しいです。
↑ダイリュート・レインボーとして紹介されている、オパーリン・イエローフェイス・ダイリュートです。
レインボーの人気セキセイインコ
Youtube上でのレインボーの人気セキセイインコ、かわいらしいセキセイインコをいくつかご紹介します。
↑レインボーのラムネちゃん。まさにラムネ色?っぽい美しい色で元気におしゃべり。正確にはわかりませんが、イエローフェイスⅡのシングルファクターのレインボーでしょうか。さらにスパングルも入っているとのことで、独特の羽模様です。
↑昔話をしゃべるレインボーのぴのちゃん、とても上手です。
↑パステルレインボーとして紹介されている、たらちゃんとうにちゃん。どちらもイエローフェイスⅡだと思うのですが、うにちゃんのほうはエメラルドグリーンに近い体色なのでシングルファクター、たらちゃんがダブルファクターでしょうか。どちらもすごく美しくかわいいです。
最後に
今回はセキセイインコの種類のうち、レインボーをご紹介しました。
レインボーはセキセイインコの中ではとても人気のある種類なので、ペットショップで見かけることはそれほど珍しくはないと思います。
しかし、レインボーにもいろいろな種類があり、正確にはレインボーの定義に該当していないものもペットショップではレインボーとして販売されていることはよくあるようです。
とはいえ、ペットとして飼育するのであれば品種などはどうでもよい事であり、ご自分がお気に入りのカラーのコを選んで、しっかりとかわいがってあげればよいと思います。
ではまた。






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