セキセイインコの種類(詳細編5)・クリアフライト(ダッチ・パイド)

インコ・小鳥
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セキセイインコの種類:クリアフライトについて

セキセイインコの種類について深堀するシリーズ、第5回目はクリアフライト種です。

セキセイインコはたくさんの小鳥・インコファンの方々から愛されている鳥です。

セキセイインコの種類については既に別の記事でご紹介済みなのですが、その種類一つ一つについて、もう少し細かく調べてまとめており、今回はその第5回目です。

上の記事でご紹介しているように、セキセイインコには非常に多くの種類がいます。代表的なものは以下の通りです。

  • ノーマル(Normal)
  • オパーリン(Opaline)
  • パイド(Pied)
  • ハルクイン(Harlequin)
  • ルチノー(Lutino)
  • アルビノ(Albino)
  • レインボー(Rainbow)
  • スパングル(Spangle)
  • ウイング(Wing)
  • ファロー(fallow)
  • 羽衣セキセイ
  • 梵天セキセイ
  • ジャンボセキセイ

今回はパイド種についてです。とはいえ、前回もパイド種でした。

前回も書いていますがパイドというのは、英語表記では「Pied」で「斑(まだら)」という意味です。セキセイインコに限らず、さまざまなインコで体の一部分の色が抜けている品種のことをパイド種といいます。

セキセイインコのパイド種には大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • ドミナント・パイド(オーストラリアン・パイド)
  • ハルクイン(レセッシブ・パイド)
  • ダッチ・パイド(クリアフライト)

今回はセキセイインコのパイド種の中の1つであるダッチ・パイド(クリアフライト)についてまとめていきます。

ダッチ・パイドはオランダで生まれたパイド種です。オランダ語やオランダ人のこと英語では Dutch(ダッチ)と呼ぶため、ダッチ・パイドと呼びます。

また別名のクリアフライトとは風切り羽がクリア(真っ白)なところから来ているネーミングのようです。

なお、本記事でのダッチ・パイド(クリアフライト)に関しての以降の記載は「クリアフライト」で統一していきます。

(ドミナント・パイド、ハルクインについてはこちら↓をどうぞ)

セキセイインコ:クリアフライトの特徴(魅力)

セキセイインコのクリアフライト種の特徴・魅力は以下の通りです。

  • 腹部の色の抜けは少なく、後頭部に色抜けがあり、風切り羽は真っ白
  • アイリスリングがあり、表情・感情がわかりやすい
  • 性差は鼻のろう膜でわかりやすい

胸の色の抜けは少なく、後頭部に色抜けがあり、風切り羽は真っ白

前回ご紹介したドミナント・パイドでは腹部に帯状の明確な色抜けがあるのに対し、クリアフライトは腹部の色抜けはほんの少ししかありません。

一方で風切り羽はほぼ真っ白になり、後頭部の部分的色抜けも目立ちます。そして尾羽も真っ白で長いです。

また、クリアフライト種は脚の色が青っぽいという特徴もあるようです。(ドミナント・パイドはピンク)


アイリスリングがあり、表情・感情がわかりやすい

アイリスリングとは白目の部分です。

インコにはアイリスリングがある種類とない種類があり、野生のセキセイインコはアイリスリングがある種類のインコなのですが、クリアフライトのセキセイインコにはアイリスリングがあります

アイリスリングがあると、表情豊かで感情が伝わりやすいです。驚いた時や興奮しているときは黒目部分が小さくなります。

ハルクイン(レセッシブ・パイド)はアイリスリングがないので、ハルクインとの見分け方の1つのポイントですが、ドミナント・パイドはアイリスリングがあるので、ドミナント・パイドとの判別にはなりません。


色の抜け方は個体差があり、性差は鼻のろう膜でわかりやすい

クリアフライトも色の抜け方には個体差があります。しかしドミナント・パイドほど大きな差はないようです。

また、クリアフライトはノーマルやオパーリンと同様に、オスの場合に「ろう膜」が青色になるので性別を見分けやすいです。

なお、ドミナント・パイドもクリアフライトと同様に「ろう膜」の性差があり、この点も判別のポイントになりません。


ということで、特徴を3つあげたものの、ドミナント・パイドとかなり似ており、見た目での区別はなかなか難しい感じですね。

セキセイインコのクリアフライト種のカラー

ではクリアフライト種の色(カラー)についてです。

クリアフライト種もノーマル種のセキセイインコと同様に緑(ライトグリーン)青(スカイブルー)の2種類がベースになります。

「パイド」とは色抜け・色落ちのことですので、グリーン系は緑が色落ちして黄色の部分が多くなります。クリアフライト・グリーンと呼ばれますが、一般にはグリーンパイドまたはイエローパイドとも呼ばれ、ドミナント・パイドと混同されています。

ブルー系では青が色落ちして白色の部分が多くなります。クリアフライト・ブルーと呼ばれますが、こちらもドミナント・パイドと同じくブルーパイドとも呼ばれます。

クリアフライトはドミナント・パイドと同様に他にもいろいろな遺伝と重複しますので、いろんな種類と重なったクリアフライトが存在します。

セキセイインコ:クリアフライト・グリーン

原種色であるライトグリーンにクリアフライトが発現したものです。

動画をご紹介しますが、当サイト管理人が見た目で判別しているため、実はクリアフライトではなくドミナント・パイドである可能性があります。

↑こちらがクリアフライト・オパーリン・グリーンではないかと思われるピースケ君。ノリノリで喋りまくってますね。


セキセイインコ:クリアフライト・ブルー

グリーンに対して潜性遺伝であるブルーの色のクリアフライトです。

↑こちらピーちゃん。まだ若鳥でアイリスリングはわかりにくいですが、クリアフライト・オパーリン・ブルーではないでしょうか。

セキセイインコ:クリアフライトの雛(子供)はクリアフライト?

セキセイインコのペアリングで産卵した場合、親がクリアフライトのとき雛はどうなるのでしょうか。

どちらか一方、または両方がクリアフライトのセキセイインコのペアが産卵した場合、生まれてくる雛はどれくらいの確率でクリアフライトになるのかを調べてみます。

まず、クリアフライトは常染色体顕性遺伝(常染色体優性遺伝)です。したがって、クリアフライトはその特徴を子に引き継ぎやすい種類です。

両親のうち片方だけがクリアフライトの場合

両親のうち片方の親だけがクリアフライトで、もう片方がクリアフライトではない場合、子供(雛)はどのような確率でクリアフライトが生まれるのでしょうか。

先に答えを書きますと以下のようになります。

片方の親だけがクリアフライトの場合、雛は
クリアフライト  :75%
・クリアフライト以外:25%

これは父親と母親のどちらがクリアフライトでも同じです。

クリアフライト顕性遺伝(優性遺伝)ですので、クリアフライトの遺伝子を1つでも持っていれば発現します。したがって片方の親だけがクリアフライトの場合、その親はクリアフライトの遺伝子を2つ持っているケースと、1つだけ持っているケースがあります。

片方の親がクリアフライトの遺伝子を2つ保持していて、もう一方の親がクリアフライトではない場合、子がクリアフライトになる可能性は100%です。必ずクリアフライトの遺伝子を1つ持つ子が生まれます。

また、片方の親がクリアフライトの遺伝子を1つだけ保持していて、もう一方の親がクリアフライトではない場合、子がクリアフライトになる可能性は50%です。クリアフライトの遺伝子を1つ持つ子が50%の確率で生まれます。

したがって、上記の2つのケースを総合すると、両親のうち片方の親だけがクリアフライトの場合、子(雛)は75%でクリアフライトになります。

両親ともクリアフライトの場合

両親ともクリアフライトの場合は、子供がクリアフライトの確率はどうなるのでしょうか?

答えです。

両親ともクリアフライトの場合、雛は
クリアフライト  93.75%
クリアフライト以外: 6.25%

クリアフライトは顕性遺伝(優性遺伝)ですので、クリアフライトが発現していてもノーマルの遺伝子を隠し持っている可能性があります。

よって以下の組み合わせが考えられます。

  1. 両親ともクリアフライト遺伝子のみ保持
  2. 父親はクリアフライト遺伝子のみ保持、母親はクリアフライトとノーマルの遺伝子を保持
  3. 父親はクリアフライトとノーマルの遺伝子を保持、母親はクリアフライト遺伝子のみ保持
  4. 両親ともクリアフライトとノーマルの遺伝子を保持

この4番目のペアからは、25%の確率でノーマルの雛が生まれます。両親の組み合わせが4番目の組み合わせである確率も25%であるとすると、0.25×0.25=0.0625 ですので、ノーマルの雛が生まれる確率は6.25%です。

もちろん、実際には4番目のペアである確率が25%とはならないと思いますが、単純に考えるとこのような可能性になります。

両親ともクリアフライトではない場合

両親のともにクリアフライトではない場合は、子供(雛)はどのよう確率でクリアフライトが生まれるのでしょうか。

両親ともクリアフライトではない場合、雛は
クリアフライトではない:100%

このケースでは両親ともにクリアフライトの遺伝子を1つも保持していないため、子(雛)は必ずクリアフライトではありません。

クリアフライト種のセキセイインコ紹介

それでは、クリアフライト種の動画をご紹介します。

↑こちらは海外の動画ですが、イエローフェイス・オパーリン・クリアフライト・コバルトブルーでしょうか。とても美しい色合いです。

他にもご紹介したいのですが、動画から明確にクリアフライトだと判別できるものがみつからないです。(ドミナント・パイドとの区別がつかないです)

ということで、確実にクリアフライトである動画情報を募集しております。

ダークアイドクリア(ブラックアイドクリア)

クリアフライトとハルクィン(レセッシブ・パイド)の両方の遺伝子を持つと、ダークアイドクリア(Dark-eyed Clear)という種になるものがいます。

ブラックアイドクリア(Black-Eyed Clear)とも呼ばれます。

このケースでは、メラニン色素は完全に抑制されてルチノーやアルビノと同じような体色になりますが、目の色は赤くなくて黒色のままになります。

発現にはハルクイン(レセッシブ・パイド)の遺伝子を2つと、クリアフライトの遺伝子を1つまたは2つ持つ必要があるため、かなりレアな品種になります。

最後に

今回はセキセイインコの種類のうち、クリアフライト(ダッチ・パイド)をご紹介しました。

クリアフライトは顕性遺伝(優性遺伝)ですので、比較的多い種類だと考えられます。しかしセキセイインコはいろいろな種類の遺伝が混ざっていることが多く、またドミナント・パイドと見分けるのは結構難しいと思われます。

ドミナント・パイドとクリアフライトの両方が発現というのもあるのではないかと思いますが、それについては私が調べたところでは明確な資料を見つけきれておりません。情報を頂けると助かります。

それではまた。

ご紹介している動画は、基本的になるべく種類の特徴がわかりやすい成鳥のもので、再生時間が短めなものを選択しています。

予告なく差し変わる可能性もありますのでご了承ください。
もし動画が削除されていたり視聴不能になっている場合は、ご連絡頂けると助かります。

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