ウロコインコの種類・特徴・おすすめポイント!(動画も紹介)パート2

インコ・小鳥
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ウロコインコの種類(続き)

さて、前回の続きです。

前回の記事(↑)では下表のうち、上から順にオグロウロコインコまでご紹介しました。

今回は次のキシタバウロコインコから続けていきます。

名称英名学名リンク
アオマエカケインコBlue-throated ConureP. cruentataeBird
アカオウロコインコ
(アオビタイアカオウロコインコ)
Painted ConureP. pictaeBird
アカハラウロコインコCrimson-bellied conureP. perlataeBird
アカミミウロコインコRed-eared parakeetP. hoematotiseBird
イワウロコインコBlack-capped ConureP. rupicolaeBird
ウロコメキシコインコRed-bellied ConureP. frontaliseBird
エルオロウロコインコEl Oro parakeetP. orcesieBird
オグロウロコインコMaroon-tailed parakeetP. melanuraeBird
キシタバウロコインコFiery-shouldered conureP. egregiaeBird
キンソデウロコインコBrown-breasted parakeetP. callipteraeBird
サンタレンウロコインコSantarem ConureP. amazonumeBird
シンジュウロコインコPearly ConureP. lepidaeBird
ズアカウロコインコRose-crowned conureP. rhodocephalaeBird
ハイムネウロコインコGrey-breasted parakeetP. griseipectuseBird
プフリマーウロコインコPfrimer’s conureP. pfrimerieBird
ペルーウロコインコ
(バライロビタイウロコインコ)
Rose-fronted conureP. roseifronseBird
ホオジロウロコインコWhite-eared ConureP. leucotiseBird
ホオベニインコHoffman’s ConureP. hoffmannieBird
ホオミドリウロコインコGreen-cheeked ConureP. molinaeeBird
ボナパルトウロコインコDeville’s conureP. lucianiieBird
ボリビアウロコインコBlaze-winged ParakeetP. devilleieBird
ミドリアカオウロコインコSanta Marta parakeetP. viridicataeBird
ムナジロウロコインコWhite-necked ParakeetP. albipectuseBird
※五十音順。学名はウロコインコ属を示す「Pyrrhura」を「P.」と記載
※表中の太字の種が日本でもペットとして飼育されています。

キシタバウロコインコ

名称:キシタバウロコインコ
英名:Fiery-shouldered parakeet ,
    Fiery-shouldered conure
学名:Pyrrhura egregia
分布:ボリビア、ガイアナ、ブラジル、ベネズエラ
亜種:P .e. obscura

緑色の体で、頭は灰色、翼の肩の部分が黄色とオレンジの模様があり、翼の風切り羽部分は青、胸から腹部は茶褐色と黄白色のウロコ模様です。

野生ではボリビア、ガイアナ、ブラジル、ベネズエラの国境近辺の限られた熱帯雨林地域に生息していて、ペットとしては流通していません。

国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストでは保全状況はLC(Least Concern:低懸念)に分類されており、絶滅危惧種ではありません。

↑こちらの動画がキシタバウロコインコ。濃緑色の体と肩の部分のオレンジが鮮やかです。


キンソデウロコインコ

名前:キンソデウロコインコ
英名:Flame-winged parakeet ,
    Brown-breasted parakeet
学名:Pyrrhura calliptera
分布:コロンビア(アンデス山脈東部)

緑色の体に茶色がかった頭、頬は緑で胸とお腹は赤褐色、尾羽は栗色です。翼の肩の部分に広めの黄色い部分があり、これが和名の由来と思われます。

ペットとしては流通していません。

コロンビアの固有種で生息地域が脅かされており、保全状況はVU(Vulnerable:危急)の絶滅危惧種です。野生個体は7,000羽を切っているようです。

↑こちらの動画がキンソデウロコインコ。かなりカラフルで美しい鳥です。


サンタレンウロコインコ

名前:サンタレンウロコインコ
英名:Santarem parakeet ,
    Santarem Conure ,
    Hellmayr’s parakeet ,
    Hellmayr’s conure
学名:Pyrrhura amazonum
分布:ブラジル、ボリビア
亜種:P. a. snethlageae , P. a. lucida

緑色の体に額が狭い青、頭部や頬は栗色、そして真っ赤なお腹で、尾も赤いインコです。

以前はアカオウロコインコの亜種と考えられていました。容姿も似ていますがサンタレンウロコインコのほうが額の青が狭く、肩に赤い部分がなく、全体的に茶色がかった感じがします。

ペットとしては流通していません。

サンタレンウロコインコはブラジル及びボリビアのアマゾン川の南部地域にのみ生息し、保全状況としてはEN(Endangered:絶滅危惧)に指定されている絶滅危惧種です。

↑サンタレンウロコインコはきちんとした動画をYoutube上でみつけきれませんでした。こちらは静止画の連続物です。(Pyrrhura amazonum としてアップされているものはありますが、本物かどうか微妙でしたのでその動画の紹介はやめておきます。)


シンジュウロコインコ

名前:シンジュウロコインコ
英名:Pearly Conure
学名:Pyrrhura lepida
分布:ブラジル(東アマゾン)

体のほとんどが緑色で黒っぽい頭部、胸と頬と首の後ろが青く、尾は赤褐色をしている真珠のように美しいウロコインコです。翼の肩の部分には一部赤色があります。

以前はアカハラウロコインコと同種に分類されていたようです。

このシンジュウロコインコはペットとして飼育・繁殖されており、日本でも稀に入手可能なようです。しかしアカハラウロコインコ同様、なかなかみつからないでしょう。

保全状況は絶滅危惧のVU(Vulnerable:危急)に分類されていて野生化では希少種です。

↑こちらが野生のシンジュウロコインコ。

↑こちらがオウム・インコ専門店「こんぱまる」さんのチャンネルでご紹介しているペット用に繁殖されたシンジュウロコインコ。Youtube上ではペットとして飼育中の動画は10年位前のものしか見当たらず、近年はかなりめずらしいのかもしれません。


ズアカウロコインコ

名前:ズアカウロコインコ
英名:Rose-crowned conure ,
    Rose-crowned parakeet ,
    Rose-headed conure ,
    Rose-headed parakeet
学名:Pyrrhura rhodocephala
分布:ベネズエラ(西部)

緑色の体に頭部と尾が真っ赤、アイリングと翼の一部が白いことが特徴です。ウロコ模様はあまり目立ちません。

ズアカウロコインコはペットとして飼育・繁殖されており、日本国内でも数は少ないものの入手可能です。しかしながら、かなりめずらしいと思われますのでなかなか見つけるのは大変かもしれません。

保全状況はLC(Least Concern:低懸念)です。

↑野生のものの動画をYoutube上でみつけきれませんでした。海外の飼育されているものの動画です。

↑そして日本で飼育されているべた馴れのズアカウロコインコちゃん。かわいいですね。


ハイムネウロコインコ

名前:ハイムネウロコインコ
英名:Grey-breasted parakeet
学名:Pyrrhura griseipectus
分布:ブラジル北東部

ハイムネウロコインコは、灰色の胸をしたウロコインコです。よって、ハイムネという名前がついているようです。以前はホオジロウロコインコの亜種と考えられていました。

特徴は緑色の体に栗色の顔と薄黒い頭、灰色でウロコ模様の胸、お腹には大きな赤い部分があり、肩の辺りにもわずかに赤い部分があります。風切り羽には青色が入っています。

ブラジル北東部のセアラ州だけに生息しており、その個体数が一時は250羽未満まで減少しました。

保全状況は絶滅寸前である CR(Critically Endangered:深刻な危機)でしたが、保護活動により1,000羽以上まで回復し、現在は EN(Endangered:絶滅危惧)へと変更されています。

もちろんペットとしては流通していません。

↑こちらがかなり古い動画ですがハイムネウロコインコ。巣箱の上にいますので保全活動で設置されたものでしょう。

↑こちらは愛鳥写真家のおぴーさん投稿のハイムネウロコインコ(向かって右)。もう一羽はシンジュウロコインコ。とても仲良しです。


プフリマーウロコインコ

名前:プフリマーウロコインコ
英名:Pfrimer’s conure ,
    Pfrimer’s parakeet ,
    Goias parakeet ,
    maroon-faced conure
学名:Pyrrhura orcesi
分布:ブラジル中部

体全体は緑色で、頭と頬の後ろから首回りは青、そして顔は赤みが強い栗色(赤茶色)、腹部も赤茶色、胸は緑に白のウロコ模様で、羽は方の一部が赤く、風切り羽は青っぽいインコです。

ブラジルのゴイアス州およびトカンティンス州にのみ生息しており、ペットとしての飼育・繁殖は行われていません。

保全状況はEN(Endangered:絶滅危惧)に該当し、個体数は20,000~50,000と、ハイムネウロコインコほどではないものの減少しているようです。

↑こちらがプフリマーウロコインコ。とても特徴的なカラーです。


ペルーウロコインコ(バライロビタイウロコインコ)

名前:ペルーウロコインコ(バライロビタイウロコインコ)
英名:rose-fronted parakeet ,
    red-crowned parakeet ,
    rose-fronted conure
学名:Pyrrhura roseifrons
分布:エクアドル、ペルー、ボリビア、ブラジル

全体的に緑色の体に、顔から頭にかけて赤色、後頭部から首にかけては黒っぽく、耳の辺りから首の前部回りは黄色っぽい色と黒のウロコ模様。お腹にも赤い部分があり、風切り羽は青っぽいインコです。

ペルー東部、エクアドル南東部、ボリビア北西部、ブラジル西部にまたがる地域に生息しています。

ペルーウロコインコはペットとして飼育・繁殖されており、日本ではバライロビタイウロコインコという名前で呼ばれています。

日本ではレアな種類のため、ショップで見つけるのはなかなか難しいかもしれません。

同じ頭の赤い種類としてズアカウロコインコがいますが、ペルーウロコインコは後頭部にかけて赤と黒や黄色がまだらのような感じの模様となり、また、頬と首回りが黄色っぽいので見分けやすいです。

保全状況はLC(Least Concern:低懸念)です。

↑こちらが野生のペルーウロコインコです。

↑そして、「こんぱまる」さんのチャンネルでご紹介されたペルーウロコインコ(バライロビタイウロコインコ)です。

またも次回へ続く

途中ではありますが、今回も8種類ご紹介したところで記事が長くなっていますので、一旦区切って続きはまた次回の記事にしたいと思います。

今回ご紹介した中では日本でも個人が飼育できそうなものは以下の種類です。

  • シンジュウロコインコ
  • ズアカウロコインコ
  • ペルーウロコインコ(バライロビタイウロコインコ)

3種ともやはりめずらしい種類ですので、ショップで出会えるチャンスは少ないかもしれません。

それではまた次回につづきます。


ご紹介している動画は、基本的になるべく種類の特徴がわかりやすい成鳥のもので、再生時間が短めなものを選択しています。

予告なく差し変わる可能性もありますのでご了承ください。
もし動画が削除されていたり視聴不能になっている場合は、ご連絡頂けると助かります。

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